デーランボー代表中野宏(’57年生)に,4年前,人生に転機が訪れ,
自分や家族や仲間を見守り育ててくれた里山が,
私たちが手入れを放棄したために,
荒れ果てていた。
中野は思いました。この里山を再生しよう!
里山に恩返しさせてもらおう!
里山に入り,薮を払い,老木を伐採し,
樹を若返らせ,昔のように,山を生き返らせよう,と。
その木を炭にしよう,と。
そして,里山の管理と炭焼きを決心し,炭窯づくりを始めたのは平成20年の夏でした。
中野は,全てオリジナルで造ろうと決め,炭焼きの本を読みあさり,
あちこちの窯を見て歩き,全てを一人で始めました。
土地は佐久市望月(旧望月町)の山里の土地を,地元の先輩から借りました。
まず,石と土の材料集め,
窯の位置を定め,
その前に雨よけの屋根だけの小屋をかけました。
最初,巾6尺,長さ8尺程の大きい窯を,
一人でやっと動かすほどの大きな石を積み上げ,
天井ドームはアーチの足場を組んで,その上に石で組み上げました。
その場所は道ばたでした。
様子を見ていた炭焼きの経験者や興味をもった人々が,
道具をくれたり,指導してくれたり,手伝ったりしてくれました。
完成し,窯が乾くのを待って待望の火入れ,
そして初釜,
材料をしっかり詰込んで着火しました。
ところが,それから数時間後,
窯の中でバンバンと爆発のような猛烈な音がしました。
何事が起こったのかと思い,火を消し中を見ると,
何と,積み上げた石のかなりの部分が爆裂して崩れ落ちていたのです。
坂口信茂師 |
失敗でした。
材料を集め直して2度目の窯づくり。
完成し,数回焼きましたが,不具合が見つかり,
21年秋,3度目の改修をしました。
22年の冬,3度目の窯で10回程,白炭を焼上げました。
ところが,原木量に対する炭化率が悪く,
且つ,一人で作業するには窯が大きすぎることに気がつきました。
そんな頃,上田市武石(旧武石村)在住の伝統の炭窯づくり名人と知り合い,
坂口信茂師の指導を仰ぐことになったのです。
22年夏,それまでの窯をきれいに取り壊し,
9月に4回目の窯造りに着手。
坂口信茂師の指導と自分の経験技術を活かして,
12月上旬に完成しました。
そして,23年1月に初窯。
今度はうまくいきました。
50才で始めた第二の人生,
小柄な体格ですが,仕事と運動,
そしてアシュタンガヨガで鍛えた筋力はすばらしい。
ヨガのインストラクターでもあります。
アロマセラピーのインストラクターでもあるという繊細さも兼ね備えています。
炭焼き動画(Youtube)
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そして,一人では里山の整備はやりきれないので,
仲間を増やそうと思い,
炭焼窯づくりのDVDを発売することに決めたのです。
ご注文は下記ページからお願い申し上げます。
窯づくりDVDの発売について
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