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2011年12月30日金曜日

中野宏の炭窯づくり物語


デーランボー代表中野宏(’57年生)に,4年前,人生に転機が訪れ,
デーランボー代表 中野宏
新たな出発をしようと辺りを見回して見ると,
自分や家族や仲間を見守り育ててくれた里山が,
私たちが手入れを放棄したために,
荒れ果てていた。

中野は思いました。この里山を再生しよう!
里山に恩返しさせてもらおう!
里山に入り,薮を払い,老木を伐採し,
樹を若返らせ,昔のように,山を生き返らせよう,と。
その木を炭にしよう,と。



そして,里山の管理と炭焼きを決心し,
炭窯づくりを始めたのは平成20年の夏でした。
中野は,全てオリジナルで造ろうと決め,炭焼きの本を読みあさり,
あちこちの窯を見て歩き,全てを一人で始めました。

土地は佐久市望月(旧望月町)の山里の土地を,地元の先輩から借りました。
まず,石と土の材料集め,
窯の位置を定め,
その前に雨よけの屋根だけの小屋をかけました。
最初,巾6尺,長さ8尺程の大きい窯を,
一人でやっと動かすほどの大きな石を積み上げ,
天井ドームはアーチの足場を組んで,その上に石で組み上げました。

その場所は道ばたでした。
様子を見ていた炭焼きの経験者や興味をもった人々が,
道具をくれたり,指導してくれたり,手伝ったりしてくれました。

完成し,窯が乾くのを待って待望の火入れ,
そして初釜,
材料をしっかり詰込んで着火しました。

ところが,それから数時間後,
窯の中でバンバンと爆発のような猛烈な音がしました。
何事が起こったのかと思い,火を消し中を見ると,
何と,積み上げた石のかなりの部分が爆裂して崩れ落ちていたのです。

坂口信茂師
石が堅すぎたことが原因と判りました。
失敗でした。

材料を集め直して2度目の窯づくり。
完成し,数回焼きましたが,不具合が見つかり,
21年秋,3度目の改修をしました。

22年の冬,3度目の窯で10回程,白炭を焼上げました。
ところが,原木量に対する炭化率が悪く,
且つ,一人で作業するには窯が大きすぎることに気がつきました。

そんな頃,上田市武石(旧武石村)在住の伝統の炭窯づくり名人と知り合い,
坂口信茂師の指導を仰ぐことになったのです。

22年夏,それまでの窯をきれいに取り壊し,
9月に4回目の窯造りに着手。
坂口信茂師の指導と自分の経験技術を活かして,
12月上旬に完成しました。

そして,23年1月に初窯。
今度はうまくいきました。

50才で始めた第二の人生,
小柄な体格ですが,仕事と運動,
そしてアシュタンガヨガで鍛えた筋力はすばらしい。
ヨガのインストラクターでもあります。
アロマセラピーのインストラクターでもあるという繊細さも兼ね備えています。


炭焼き動画(Youtube)
中野宏さんの炭焼き・炭出し・田舎暮ら…
中野宏さんの炭焼き・窯の構造・田舎暮ら…
中野宏さんの炭焼き・原木の加工・田舎暮…
中野宏さんの炭焼き・立て込み・田舎暮ら…
中野宏さんの炭焼き・火入れ・田舎暮ら…


http://www8.ocn.ne.jp/~ashtang/school.htm



そして,一人では里山の整備はやりきれないので,
仲間を増やそうと思い,
炭焼窯づくりのDVDを発売することに決めたのです。

ご注文は下記ページからお願い申し上げます。
窯づくりDVDの発売について

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